最近では、「おっさんずラブ」や「昨日なに食べた?」などでどんどんLGBTや同性に対してスポットライトが当てられてる日々ですね。
アメリカに引っ越すまでは、お互い日本で暮らすビジョンで考えていましたが、やはり日本で生きて行くのはお互い難しいということで2019年にアメリカに引っ越すことにしました。
そこで今回は、アメリカで同性結婚するのにどんな準備が必要だったり、アメリカで同性結婚してよかった点などについてお話しします。
・アメリカでの同性結婚の歴史
・アメリカで同性結婚するのにどんな準備が必要か?
・アメリカで同性結婚してわかった日本との違い
それでは早速紹介していきます!
アメリカで同性結婚が可能になるまでの歴史
そもそもアメリカで同性結婚が可能なのか?と気になる方も多いと思いますが、2020年現在はアメリカで同性結婚は合法化されており可能です。
そこでアメリカはどのようにアメリカで同性結婚が合法化されていったのか簡単に歴史を見ていきましょう。
2004年マサチューセッツ州で同性結婚可能に
最初、LGBTの同性結婚が認められそこから少しづつ各州でムーブメントが起きるようになっていった。
2008年にコネチカット州で同性結婚合法になったり、2008年カリフォルニア州では同性結婚が反対になったり不安定な時期を迎えていました。
そして2015年の法制定前まではアメリカ50州のうち、36州で同性結婚が認められていったのです。
2015年アメリカで同性結婚の合憲化
2015年6月26日アメリカの最高裁でアメリカでの同性婚がついに合憲化しました。
合憲化に至ったのは、やはりアメリカという人種のるつぼであり多様性のある国柄とも言えるでしょう。
この合憲化も実は最高裁9人のうち、5人は合憲賛成と4人は合憲反対派に別れていたのでギリギリだったのも事実です。
アメリカで同性結婚するまでに必要な準備
ここからはアメリカで同性結婚する、したいと考えている方向けに自分がしてきた準備を紹介します。
自分の場合は、アメリカ人パートナーが日本で働いていて日本の永住権取得も視野に入れていました。
結果として、アメリカに移住して同性結婚に踏み切ったのでそこの流れを紹介します。
・お金を貯める
・ビザ申請
・アメリカでグリーンカード(永住権)の申請
・親の承諾(あると楽)
1番壁にぶち当たって悩むのが、同性結婚のアメリカビザはどうなるのか?と思うかもしれませんが、ビザも普通のカップルと同様です。
お金を貯める
アメリカ移住にかかる費用は移住する州によりますが、パートナーと折半前提だとざっくり150万円が目安かと思います。
アメリカに移住してからグリーンカードまたは労働許可証が降りるまで働けないので、実質1年くらいは無職になることを考えておきましょう。
・飛行機代 - 10万円
・ビザ・永住権費用 - 25万円
・1年の生活費 - 60万円(月々5万円以内の計算)
・1年間の家賃(折半) 48万円
合計:約150万円
これくらいで見積もっているので、正直150万円で住めるのはアメリカでも税金の安い地域だけです。
物価の高い地域で折半をしようと考えているのであれば、最低でも1年やり過ごすのに300万円は必要と見積もっておくべきでしょう。
ビザ申請
ビザ申請ですが、もともと2人とも日本にいたので日本からの申請ということでK1(フィアンセ)ビザで入国して90日以内にアメリカで結婚するというプランを取りました。
もちろん別ルートだと日本人側がESTAで入国して期限内に結婚とグリーンカード(永住権)申請という方法もありますが、2人とも日本にいる状況を考えるとK1(フィアンセ)ビザの方が相応しいので選びました。
K1ビザを取得するのに約1年はかかる
このK1ビザを取得するステップですが、I-129F(K1ビザ)の申請から始まります。
その後、半年過ぎたくらいにプロセスの通知が数回あってから面接に向けて書類集めや健康診断をします。
だいたいかかった予算や期間を以下の記事で紹介しています。
K1ビザ面接
K1ビザの面接に必要な持ち物や面接での質問を紹介
アメリカでグリーンカード(永住権)の申請
90日以内に結婚して、グリーンカードの申請を行わなければならないからです。
グリーンカードの結果などはぼちぼち更新していく予定なので、乞うご期待!
親の承諾(あると楽です)
まあこれは俗にカミングアウト(CO)ですが、家庭環境にも依存するのでするか、しないかはパートナー同士で話し合うのが1番良いかと思います。
アメリカ人側の相手親へのカミングアウトがあると、アメリカ移住ということもあってかなり楽になると思います。
理由はK1ビザで入国した後に、アメリカでグリーンカード(永住権)申請があるのでその間かなり暇になります。
そこで家族のケアが入ると精神的苦痛を減らすことができるはずです。
アメリカで同性結婚をしてよかったと思える点【違う点】
アメリカで同性結婚してよかった点や日本と違うと思わされた点が以下です。
あくまで参考程度にお考えください。
・アメリカでの同性結婚により法律上、家族になれる
・LGBTへの考えも普及しており過ごしやすい
・保険や銀行にも社会的に家族として認められる
もっと詳しく見ていきましょう。
アメリカでの同性結婚により法律上、家族になれる
日本だと法律上では繋がれないカップルがたくさんいます。
それでも幸せに暮らしている人は暮らしていますし、自分が日本の人とお付き合いしていればそれで幸せだったと思います。
しかし、国際恋愛をしているカップルにとって永住権や仕事の部分はとっても重要になってきます。
「法律上で家族」という証明ができない日本ではお互いに永住権や仕事でどんどん突き離されやすい環境にあります。
お互い日本にいたので日本に住むことは容易でしたが、法律上家族になれることによって「永住権」や「仕事がしやすくなる」という点も見えてきました。
LGBTへの考えも普及しており過ごしやすい
しかし、日本でもまだLGBTへの考えが普及していなくてアメリカで過ごすより大変な想いをしたのでアメリカ移住を決断しました。
・同性NGという理由でホテルに宿泊拒否
・性差別発言の噂を立てられる
・家族じゃないため病院での診断に同行不可能
などなど色々な経験をしました。
こういった多様性は今後日本も増えてくるとは思いますが、現時点の課題かなと思います。
保険や銀行にも社会的に家族として認められる
なのでアメリカだと銀行も結合家族アカウントを持てたりするので、LGBTだからといって社会的に弱くなりません。
日本だと家族じゃないのでももしものことがあっても保険掛けできない上に、銀行でも他人として扱われるのが少し残念です。
自分やパートナーにもしものことがあっても、社会的に弱くならないためにはアメリカに来るしかなかったのかななんて思わされます。
まとめ
以上、今回はアメリカで国際結婚するまでにした準備やアメリカで同性結婚して感じたよかった点や日本との違いを紹介しました。
これからアメリカで同性結婚を考えている方への意見の参考やどんな準備が漠然と必要なのか分かれば良いと思いこの記事を書きました。
・お金を貯める
・ビザ申請
・アメリカでグリーンカード(永住権)の申請
・親の承諾(あると楽)
・アメリカでの同性結婚により法律上、家族になれる
・LGBTへの考えも普及しており過ごしやすい
・保険や銀行にも社会的に家族として認められる
どこの国にいようとお互いが幸せでいれば、同性結婚の選択をする必要はないと思います。
でも物理的にお互い離されてしまいかねないのが、同性の国際恋愛です。
ぜひ、皆さんの幸せが少しでも良くなることを願います。
以上!